指揮者・テノール歌手 牧野成史

所沢バッハアカデミー


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実績

2001年7月15日開催 第8回定期演奏会(ハイドンシリーズ第1回)


13時00分開場 13時30分開演
所沢市民文化センター ミューズ・アークホール

曲目

ベートーヴェン
・ロマンス第1番 ト長調 OP.40
・ロマンス第2番 ヘ長調 OP.50
・ピアノ・合唱・管弦楽のための幻想曲
 「合唱幻想曲」ハ長調 OP.80

モーツァルト
・バスのためのコンサートアリア
 「我が娘よ、お前と別れる時が来た」 KV.513

ハイドン
・ミサ曲 第9番 ニ短調
 「ネルソン・ミサ」 KV.513

出演者

指揮        : 牧野 成史
ソプラノ      : 小泉 恵子
メゾ・ソプラノ   : 中屋 早紀子
テノール      : 平良 栄一
バス        : ファルク・フッター
コンサートマスター/
ヴァイオリンソロ  : ヨハネス・クラール
ピアノ       : ミヒャエル・ハイン
オーケストラ    : バッハ・アカデミー管弦楽団
合唱        : 所沢バッハ・アカデミー

交響曲の父、パパ・ハイドンが熱筆したミサ曲

晩年うちこんだ教会音楽の傑作の一つ

モーツァルト教会音楽アカデミア主宰 廣政 豊

いつものことながら牧野成史氏のコンサートは、その企画の独自性と演奏のレベルの高さに感嘆する。 これまで何度か所沢バッハ・アカデミーのコンサートに足を運ばれた方々も、そう感じておられるものと思う
今回もベートーヴェンの2曲の甘美の名曲、「ロマンス」を除けば、なじみの少ない曲に違いない。 だがそのプログラムの選曲、演奏者の人選などに、牧野成史氏の音楽に取り組む姿勢と、 いつもの確かな音楽哲学を読み取る事ができる。
彼がいままで取り上げてきた音楽を聴くと「有名ではないけれど、こんなに素晴らしい曲がたくさん有るのだなぁ」 ということに感激する。そしてさっそくCDを手に入れようと思いレコード店を漁ることになる。 今回の演奏曲目にもそのような衝動にかられる音楽があると期待している。
ハイドンといえば「交響曲」の形式を完成させ、100曲を越える交響曲を書き、<パパ・ハイドン>の名で親しまれ、 交響曲や弦楽4重奏曲などの器楽曲に魅了されているファンは非常に多い。
だが、声楽曲のジャンルとなると、オラトリオ「天地創造」は名曲中の名曲として広く愛好されているものの、 14曲のミサ曲など、教会のために作曲した音楽は存外、知られていない。 ことに60歳をすぎてからの円熟しきったハイドンが、情熱を注いだ晩年の6曲のミサ曲はいずれも傑作でありながら、 ヨーロッパに於いてすら、その評価が高まってきたのは近年のことであり、キリスト教文化の希薄な日本では、 未だなじみの薄い音楽である。
「ネルソン・ミサ曲」は「天地創造」と同じ頃の優れた作品であり、もっと広く演奏される事で、 かれの教会音楽の奥行きの深さと広さを、心から楽しみ理解するハイドン・ファンが増えれば、 それは牧野成史氏の音楽理念が実を結びつつある確かな証左である。
モーツァルトのバスのためのアリアも珍しい。アリアにはソプラノやテノールのためのものが多いが、 これはオーケストラをバックにバスがソロで歌うアリアである。
蛇足だが、ベートーヴェンの「第九」を唱い、聴かねば年を越せないという(第九ファン)には、 絶対に聞き逃せられないのが「合唱幻想曲」。詳しくはプログラムノートでどうぞ。
音楽総監督の牧野成史氏のプロフィールは省略するが、所沢・横浜のアカデミーと手兵のオーケストラを構成し、 自ら欲する音楽を実現するために、ひたむきに探求し努力しておられ、着実にその成果をあげておられることは まことに立派である。
コンサートの回をかさねるごとに、大きくなってゆく牧野成史氏を見ることは非常に楽しみである。


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